新型プリウス発表 トヨタの戦略とは?

今日13時30分に、新型プリウスのワールドプレミア発表会がありましたね。洗練されたデザインを見て、EVの発表会で見たデザインと似ているなという印象でしたが、プリウスらしく一歩先をいってると感じましたね。

 

トヨタ自動車HPより



また0-100㎞/h加速で6.7秒をマーク、そしてEV走行距離は、従来型に比べ50%以上向上と、性能の向上には目を見張るものがあります。

 

 発表会で登場したデザイン領域統括部長のサイモン・ハンフリーズさんの発言から読み取れる今後について考えてみます。プリウスは、現実的な選択肢を広げたこと、カーボンニュートラルの実現において、みんなの手が届くエコカーとして意義があるといったことが言われていました。またトヨタの基本方針として全方位戦略は取り続けることに変わりがないことも分かりました。

 

EVのみに踏み切れない背景として、雇用問題があると考えています。日本の自動車業界に携わる労働者は約500万人で、約3万点の部品を作る人から、販売、修理といったように多岐に渡ります。もしEV化してしまったら、エンジンが必要ないことで、自動車部品は3分の1になるということは、それだけ労働者が不要になるということです。また電気自動車はシステムが単純なので、修理もエンジン車程は必要としません。だからこそ自動車業界、そして日本経済を背負うトヨタとしては、何としてでもエンジンを残し、雇用を守りたいという思いがあるのではないかと推察します。実際、水素エンジンの開発も積極的に進めています。

 

トヨタ自動車HPより

ただ、色んな選択を提示することは、日本のみならず世界の様々な環境に応じた自動車を提供できる点でとても望ましいのではと考えています。

 

トヨタの今後を注視しつつ、応援したいですね。

 

参考までに新型プリウスと水素エンジンに関するURLを貼っておきます。

HYBRID REBORN NEW PRIUS | トヨタ自動車WEBサイト

新型プリウス ワールドプレミア ライブ中継 - YouTube

水素エンジン、市販見据えるトヨタの現在地 第2戦富士